水虫に似ている病気の例として、汗疱、掌蹠膿疱症、疥癬、多形滲出性紅斑、接触性皮膚炎、貨幣状湿疹、皮膚カンジダ症、アトピー性皮膚炎、脂漏性湿疹、環状紅斑などがあります。
汗疱は指の間や足の裏、手のひらなどに水膨れができます。
掌蹠膿疱症は、足の裏や手のひらに小さい水膨れができ、だんだん膿を持つようになり皮膚が赤くなったり皮が厚くなります。
いずれ厚くなった皮が剥がれたりするので水虫ととても似ています。
疥癬は、人間の皮膚でしか生きられないダニが原因で、激しい痒みが伴います。
多形滲出性紅斑は、手、背中、膝、足などに盛り上がった紅斑ができます。
接触性皮膚炎は、ある物に接触したのが原因で接触した部分が赤くなり痒みを伴います。
貨幣状湿疹は、手足や背中に盛り上がった丸い湿疹ができます。
皮膚カンジダ症は、カビの一種である真菌が原因で紅斑の湿疹ができます。
アトピー性皮膚炎は、顔、背中、首、手足など体のどの部位にも発症する湿疹性のアレルギーです。
原因ははっきり分かっていません。
脂漏性湿疹は、皮脂の多い場所に赤く乾燥した湿疹やフケ、黄紅色の斑などができ痒みを伴います。
環状紅斑は、盛り上がった赤い湿疹ができます。
このように水虫に似ている病気は多々ありますので、自己判断は避け皮膚科を受診した方が良いです。
自己判断で水虫だと思っていて皮膚科に受診される方の3人に1人は、水虫ではなく水虫に似ている病気だった方です。
次に水虫の治療薬であるニゾラールについてです。
ニゾラールはカビの一種である真菌による症状を治療するための薬です。
水虫だけではなく、皮膚カンジダ症や脂漏性皮膚炎にも効果があります。
ニゾラールと他の薬を併用する場合は、お互いに作用を強くしてしまったり弱くしてしまう可能性があるので気を付けると良いです。