どのような医師であっても水虫治療に関しては今期が大切だと言うものです。
古くには「水虫は一生付き合っていかなくてはならない病気だ」とされていたこともありますが、こうしたことは何も間違えたことではありません。
水虫治療は風邪のように一週間で完治できるというようなものではないのです。
ではどうして水虫治療は継続的に行わなくてはならないのかというと、これにはまず水虫の原因である白癬菌が皮膚で繁殖をすることが理由として挙げられます。
白癬菌は皮膚の奥に住み着き、そこで数を増やすことで症状が悪化していきます。
塗り薬で水虫治療を行ったという場合、数週間程度でかなり症状が落ち着いて見えるようになるのですが、ここで対処できているのはあくまでも皮膚の表面に出てきている一部の白癬菌だけです。
皮膚の奥底にはまだまだ多くの白癬菌が住み着いていますから、そこまで有効成分を浸透させるには症状が落ち着いても継続して塗り薬を塗っていかなくてはならないのです。
そしてもう一つ水虫治療を根気よく行わなくてはならない理由となっているのが、白癬菌は気温が下がると活動を停止するということです。
白癬菌は寒さに比較的弱い性質をしていますから、秋から冬にかけての季節になると一気に活動が鈍くなってきます。
活動が鈍くなったのであれば繁殖力も低下して症状もかなり軽減されるようになりますから、これによって「水虫治療は終わった」というように勘違いしてしまう人が非常に多いのです。
ですがこれは活動を一時休止しているだけで、気温があがる春以降になると再び症状が出て、繁殖も再開するようになります。
こうした理由があるため開始した水虫治療は、原因を完全に根絶するまで根気よく続ける必要があるのです。