白癬菌とは
皮膚糸状菌というカビの一種で、この皮膚糸状菌は白癬菌属、小胞子菌属、表皮菌属に分類されています。その内、白癬を引起す皮膚糸状菌は世界で40種類以上存在し、
日本ではその内10種類ほどが人に白癬を引起すことがわかっています。
日本の主な水虫菌
トリコフィトン・ルブルム(紅色白癬菌/こうしょくはくせんきん)トリコフィトン・メンタグロフィティス(趾間白癬菌(しかんはくせんきん)
日本ではこの2種類の菌が99%を占めています。
また人間のほかにも動物の皮膚や角質層に寄生するものもあります。
水虫の繁殖
白癬菌は皮膚や角質の主成分であるケラチンというタンパク質を好み、白癬菌はこのケラチンを分解するケラチナーゼという酵素を持っているため酵素でケラチンを分解して栄養源として角質層の中で増殖を繰り返します。また、足の裏は角質層が最も厚い部分になるため白癬菌が増殖しやすい部位でもあります。
白癬菌は湿った場所を好み"湿度70%以上・温度15度以上"になると活発に増殖します。
特に日本という土地柄は湿度が高いめ、白癬菌には絶好の環境でもあり、さらに靴を履いている足の指の間は湿度95%以上で湿度は32度以上といわれている為、"日本の国民病"とも言われる原因でもあります。
白癬菌の感染部位名称
白癬菌は足だけではなく手や頭皮など全身に転移していく病気です。白癬菌の感染部位により下記のような名称で呼ばれます。【足】足水虫(足白癬)
【爪】爪水虫(爪白癬)
【頭部】シラクモ(頭部白癬)
【体部】ゼニタムシ(体部白癬)
【手】手水虫(手白癬)
【股部】 インキンタムシ(股部白癬)