水虫の末期はどの程度危険なのか?
水虫により死亡することはあるのか?怪我や病気になると、つい不安になるものです。
しかし水虫(白癬菌)が内臓諸臓器に寄生することは原則としてなく、
また、水虫そのものが原因で死亡するということもありません。
虫の原因となっている白癬菌については、体内に入ると免疫機能が働くことによって殺菌されます。
通常の免疫機能を持っている方なら水虫になった場合に体内での免疫機能も正しく働きますので、水虫で死に至る心配はほぼゼロといってもけしていいでしょう。
また、現在では抗真菌剤(水虫治療薬)も数多く出回っていますので治療も可能です。
ただし、足白癬、特に趾間型の足白癬では、しばしば趾間の亀裂や糜爛面から、細菌が真皮内に侵入し、蜂窩織炎(ほうかしきえん)などの細菌感染症をおこすことがあります。
この蜂窩織炎の好発部位は基本足と下腿ですが、その多くは、趾間型の足白癬の傷口から細菌が感染したものです。
感染した細菌が劇症型の溶連菌だったり、壊死性筋膜炎をおこすと、稀に死に至ることがあります。
特に趾間の皮膚は薄いため、その傷口から細菌が侵入することは多いので、普段から足白癬、特に趾間型の足白癬の治療をしておくことが大切です。
このように二次的な意味で水虫によって死に至るということは十分に考えられます。
水虫とわかった時点で治療を施していれば、死に至るような危険性はありません。
また水虫の初期段階であれば市販薬などの比較的安い治療薬で治療が可能ですので、症状が悪化する前に治療をすることです。